【花王もパナソニックも】あまり知られていないが実はエコ企業の目印!「エコレールマーク」
私たちがお店で手に取る商品。
購入して便利に使ったり、美味しく食べたりするわけですが、ことに
「この商品はどうやって自分の元へ来たのか」
ということを知ることはできません。
ここで言っているのは、商品の物流のこと。
しかし実は鉄道を使って商品が運ばれたことなら、わかることもあるんです。
それが画像にもある、「エコレールマーク」と呼ばれる目印なんです。
【CO2を排出しない鉄道は、とてもエコな物資輸送手段なんです!】
地球温暖化はCO2をはじめとした温室効果ガスが原因ではないか、ということが言われて久しくなります。
自動車の排ガスもCO2を排出しているので、現在は電気自動車などエコカー・ハイブリッドカーの開発が進んでいますよね。
そのため、トラックなどの自動車を用いた物流よりも、鉄道輸送のほうがエコの点から見ると優れているとされます。電車を動かす電気も発電するときはCO2を排出しますが、その量は自動車に比べるとはるかに少ないからですね。
日本でも京都議定書に基づき、CO2の排出削減にますます目が向けられるようになっています。
そこで物資輸送でもなるべくCO2を排出しない、鉄道輸送を評価するために生まれたのが「エコレールマーク」なのです。
【エコレールマークによって、消費者が企業の環境問題への意識の高さを知ることができる】
企業側がどんなに物流に関して環境に優しい努力をしたとしても、消費者側にはその努力が見えにくいということがありました。
これでは企業としてもちょっと張り合いがないわけです。
エコレールマークは消費者側に、「環境問題に気を遣っている」というアピールすることができるという点で、企業側にメリットになります。ここの点はよく知られるベルマークとも同様ですね。
エコレールマークの認定基準は以下の通り。
引用元:国土交通省:「エコレールマーク」のご案内
(1)認定商品
・500km以上の陸上貨物輸送のうち30%以上鉄道を利用している商品
(2)認定企業
・500km以上の陸上貨物輸送のうち15%以上鉄道を利用している企業
・数量で年間1万5千トン以上または、数量×距離で年間1,500万トンキロ以上の輸送に鉄道を利用している企業
商品だけではなく、企業そのものもエコレールマークをつけることができるという点で、ベルマークとは異なっていますね。
【花王にパナソニック・・・あの大企業もエコレールマーク認定企業です】
「エコレールマークなんて初めて知ったし、認定企業も聞いたことが無いような零細企業なのでは?」
なんて思った方がいたとしたら、それは大きな勘違い。
具体的には以下のような名だたる企業がエコレールマークの認定企業となっています。
●花王
●アサヒ飲料
●パナソニック
●トヨタ自動車
●TOTO
などなど……。
(トヨタなんて自分たちは自動車作ってるのにすごいなぁ)
2005年に最初の認定が行われ、今年で12年目に突入。
2015年2月26日現在で、エコレールマーク認定商品は150件(190品目)、認定企業は87件となっています。
今後消費者の間でエコレールマークの知名度が上昇するに従い、認定の申し込みをする企業も増加するだろうと思われます!
知らなかった!ベルマーク活動の光と影