【3つのタイプ別】あの人はどのタイプの「コミュニケーション障害」だろうか?
「コミュニケーション障害」、略して「コミュ障」という言葉も聞き慣れたものになりました。
「会話を中心としたコミュニケーションに問題を抱えている人」
「雑談が苦手な人」
という理解が共通のものになっているとは思いますが、実は一口にコミュ障とは言ってもその人の抱えている問題点はさまざま。
今回はコミュ障を3つのタイプ別に分けて、解説していきましょう。
1、アスペルガー障害型コミュ障
「比喩などを理解するのが苦手で、言葉の裏の意味が汲み取れない」
「いつの間にか自分の主張ばかりをしてしまう」
「空気が読めない」
こういったタイプであるなら、アスペルガー障害型のコミュ障と言えます。
アスペルガー障害と言えば、他者に対して共感を示すのが苦手な一方で、驚異的な記憶力や特定の高い才能を示すという特徴を持つ発達障害です。
この障害を持つ人の多くはコミュニケーションの面で問題を抱えることがあり、本人も「自分はコミュ障だな。でもなぜうまくコミュニケーションが取れないのかわからない……」という自覚を持っていることが多いもの。
もしも能力が高いのに反比例し、コミュニケーションがうまくいかないならの人はアスペルガー障害型のコミュ障と言えるでしょう。
生まれ持った特質を根本から変えることはできません。
が、本人が他者とのコミュニケーションの面でよりよくなりたいと望むなら、「他の人はどう感じているかという共感はわいてこないが、こういう言い方をすれば喜んでくれるようだ」というトレーニングを積むことで改善も可能です。
2、小心者型コミュ障
「自分がこんなことを言ったら馬鹿にされるかも」
「空気を読みすぎて発言の機会を逃しちゃう」
こんな風に思っているとすれば、その人は小心者型のコミュ障かもしれません。
先回りをしすぎて「石橋を叩いて壊して渡らない」、相手とのコミュニケーションを取る前に撤退してしまうのでコミュニケーションが成り立たないというタイプですね。
このタイプの多くは、過去に何かしらのトラウマな体験を抱えていることがあります。
たとえば、自分の発言や行動が原因で親の叱責を受けたとか、友人同士がケンカをしたとかいじめにあったとか。
ただ、そのような体験は多くが幼少期のものなので、これらを乗り越えることでコミュ障を脱することができそうです。
このタイプの人はコミュニケーションを避けるあまりに会話の経験値が低いため、口下手を併発しています。まずは自分から発言をしてみるという一歩を踏み出すことが重要です。
すると世の中の人々は案外優しく、あなたの発言くらいでは大事件に発展しないということが理解できるでしょう。
3、積極的で自信家型のコミュ障
「コミュ障」と言うと消極的で気弱な人をイメージしてしまいがちですが、実際は積極的で自信家型のコミュ障も存在します。
「とにかく私・俺の話を聞け」
という一方で
「お前の話に興味はない」
というのがこのタイプになります。
本人がパワフルで目立つタイプのため、イエスマンを周りに置いていることが多いのでコミュ障だということがわかりにくいんですね。
ですが、イエスマン以外の人とはコミュニケーションをうまく築けない(=イエスマンのほうが合わせてあげている状態)ので、これもやはりコミュ障の一種ということになります。
自分が話すことがとにかく大事で自分本位なため、このタイプの人たちは他者の話をよく聴いてあげる技術を身につけることで、コミュ障を改善することができるでしょう。
「人の話を聴かないこと・自分本位な態度をとることが、自分のイメージを下げ、イエスマン以外を遠ざけてしまう」ということにまずは気がつくのが重要かもしれません。
ちなみに、アスペルガー障害でも積極的な人はこのような特徴を示すことがあるので、実はタイプ1であったということもあり得ます。
【最後に】
いかがでしたか。
タイプ別にご紹介してみたものの、「コミュニケーションが上手く取れない」という問題は同じ。
「どのタイプに当てはまるか」と考えるよりも、「どういった風に発想を変えればコミュニケーションがうまくとれるようになるか」のほうがより重要なのは間違いありません。
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